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記念講演会を開催しました!〈令和2年11月28日(土)〉

~記念講演会「野田宇太郎ゆかりの文学碑」~

11月28日(土)、野田宇太郎文学資料館企画展「碑に込めた思い-野田宇太郎と文学碑-」記念講演会を開催しました。

小郡市内にお住いで、福岡県内の文学碑を網羅的に調査し『福岡県の文学碑』としてまとめられた大石實さんをお招きして、「野田宇太郎ゆかりの文学碑」という演題でご講演いただきました。

 

大石實さんは、久留米市に生れ、福岡学芸大学(現・福岡教育大学)を卒業された後に、福岡県立の6高校(朝羽、三井、朝羽、久留米、八女農、小郡)、定年退職後は久留米信愛女学院高校の非常勤講師として、国語科の教師をされました。

福岡県内の文学碑を網羅的に調査しまとめられた著書『福岡県の文学碑(古典編・近現代編)』では、とても詳細な記録がなされています。

調査にあたり、大石さんは福岡県内にある文学碑に焦点を当てました。「福岡県」に絞ったのは、野田宇太郎が「文学散歩」で心がけた「現地に実際に訪れ調査する」という教えによるものでした。野田の教え通りに現地に訪れるため、「福岡県内」に限定し調査されたそうです。


今回の講演会では、野田宇太郎にゆかりある文学碑5基と、筑後地方にある建設の背景が面白い文学碑5基についてお話いただきました。文学碑の中には書籍や資料としての記録がないものもあり、大石さんが実際に現地を訪れ、地元の方に話を伺ったからこそ得られた情報が多くありました。

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講演会の様子

また、大石さんが調査に訪れた際に取られた拓本(碑に刻まれた銘や文字を、その凹凸を利用して写し取った用紙)もお持ちいただきました。大石さんが苦労して見付けられた文学碑から、とても巨大な文学碑まで様々なものがあり、参加者の方からは感嘆の声が上がりました。

大石さんの著書『鉄塔-高校生への手紙』『福岡県の文学碑:古典編』『福岡県の文学碑:近・現代編』は併設されている小郡市立図書館で閲覧・貸出することができます。そちらもぜひご覧ください。

 

企画展「碑に込めた思い-野田宇太郎と文学碑-」は、令和3年2月28日(日)までの開催を予定しています。途中、展示替えやギャラリートーク(詳しくはこちら)も予定していますので、興味を持たれましたら、ぜひ野田宇太郎文学資料館までお越しください。お待ちしております。