10月の展示替えを行いました

10月6日から中央ステージ、展示ケース、壁面展示スペースの展示替えをしました。

10月は、「野田宇太郎と学校」として、資料館展示室前の三井高等学校の展示に合わせて、

野田が作詞した校歌や教科書など、学校に関するものを集めました。

壁面展示コーナーです。

左上の額は、野田宇太郎作詞の「三井高等学校校歌」

(三井高等学校より寄託)です。

野田が昭和35(1960)年10月に三井高校で講演をした時の

様子も写真パネルにして展示しています。

また、昭和35年当時、三井高等学校教諭で詩人でもあった

野田寿子の著作もご紹介しています。

こちらは上の壁面展示コーナーにある野田直筆の色紙です。

現在、資料館展示室前で行われている三井高等学校とのコラボ展示で、

書道部の生徒さんが書いてくださった詩のうちの一つです。

この詩は処女詩集『北の部屋』〈昭和8(1933)年金文堂〉に収められて

いるもので、野田の詩の中でも特に短いものです。

本来この詩のタイトルは「人形」なのですが、

この色紙では野田はタイトルを「花子」としています。

展示ケースでは、「小郡市立大原小学校校歌」の野田直筆原稿を

ご覧いただけます。

とても丁寧な字書で書かれていて、(小さくて見えにくいのですが)

ルビまできちんと振ってあります。

こちらは表紙と校歌の一番です。

「小郡市立大原小学校校歌」の二番から四番です。

一番には全く修正が無いのに対し、こちらは全ての原稿に

推敲の跡が見られます。

一番の歌詞を書いた後、二番以降を、同じリズムの言葉を

探しながら校歌に相応しい詞にするため、考え込む野田の姿が

見えるようです。

野田宇太郎は、大原小学校だけでなく、小郡市立立石小学校や

立石中学校の校歌も作詞しています。

野田の直筆原稿「三井高校々歌」です。

中央ステージに展示しています。

野田が作詞した小郡市内の学校の校歌を見ると、

彼がどんなに自分の故郷を愛していたかが伝わってきます。

その他、野田宇太郎の「牧水と千本松原」や「牧水のふるさと」の文が掲載されている

国語の教科書なども展示しています。

皆さまのご来館を心よりお待ちしております。