6月展示「筑紫女学園大学 公開講座 共催展示―オキナワ特集―」 

6月9日(火)から、常設展の一部を入れ替えました。

6月の展示は、13日(土)、20日(土)、27日(土)に、小郡市生涯学習センターで開催される

筑紫女学園大学の公開講座「文学と南」に合わせたものです。

今回の展示は、松下博文氏の所蔵品をお借りしての企画です。

普段、当館でも見ることのできない貴重な資料を展示することができました。

中央ステージには、野田宇太郎の原稿を展示することが多いのですが、

今回は、いつもと趣向を変えて野田が撮影した写真のネガフィルム

アルバムを展示しています。

野田が昭和51(1976)年の4月に沖縄を訪れた際に撮影したもので、

書き込みが随所に見られます。

ネガフィルムの上には、小さくプリントしたサムネイル写真があるので、

良く見ると何の写真かも分かります。

こちらは壁面ステージの様子です。

上にパネルで展示しているのは、

山之口 貘(やまのぐちばく 1903〜1963)の詩と、

高良 勉(たからべん 1949〜)の詩です。

どちらも沖縄出身です。

高良勉の詩は、沖縄の南部島尻方言で書かれたものや、

英語で書かれたものを標準語と一緒にご紹介しています。

戦後70年ということで、ひめゆり学徒隊や、集団自決、米軍統治時代など、

沖縄を語るうえで外すことのできない問題を取り扱った本を多く展示しています。

子ども向け資料として、絵本なども数点ご紹介しています。

のぞきケースでは、沖縄で発行された雑誌を展示しています。

「青い海」「新沖縄文学」「守礼の光」などです。

さて、こちらは沖縄とは関係ないのですが、

新収蔵品の野田宇太郎の直筆色紙です。

「広い筑紫平野のはてから駈け寄ってくる…」という書き出しで

始まっている、故郷を想った、とても美しい詩です。

遺言コーナー(左手壁面)に展示をしています。

今回の展示は7月5日(日)までを予定しております。

今回を逃すとしばらくは、展示の予定がありませんので、この機会にぜひ足をお運び下さい。

皆様のお越しをお待ちしております。