第33回野田宇太郎生誕祭<第二部>野田宇太郎文学賞表彰式のご報告
野田宇太郎生誕祭の第二部では、野田宇太郎「文学散歩」70年、小郡市市制施行50周年を記念して創設した「野田宇太郎文学賞」の表彰式が行われました。
小説や詩、マンガ等の作品ゆかりの地を巡って書かれた紀行文を募集したところ、全国から139点の応募があり、
第一位の「野田宇太郎文学散歩賞」には、菅野 健さん(茨城県)の「51年後のグスタフ」が、
第二位の「帚木蓬生賞」には、春野 洋治郎さん(鹿児島県)の「妖(あや)しの花をさがしに」が選ばれました。
顕彰会会長から賞金10万円を受け取る菅野健さん
奨励賞は以下の通りです。
■JAみい賞(協賛:みい農業協同組合)
蓬野 もえさん(福岡県)「イーハトーブの景色を探して」
■小郡市観光協会賞(協賛:(一社)小郡市観光協会)
橋 宣茂さん(広島県)「旅の古里」
■「珈琲まんじゅう傍ら」賞(協賛:御菓子処やかべ)
尾見 苑子さん(東京都)「風に彼」
■水鳥大賞(協賛:(有)ふかやま)
栗原 あいこさん(福岡県)「異国にて」
■マロウブルー賞(協賛:(株)オフィスマロウブルー)
佐原 信次さん(神奈川県)<「自由」を見つけた日>
みい農業協同組合 代表理事専務の小野義憲氏から、JAみい賞の副賞「夢つくし『花むすめ』の新米60kg」を受け取る蓬野もえさん
表彰状授与のあとに、審査員代表の田島安江氏から「野田宇太郎文学賞」の選評をいただきました。
田島氏は、コロナ禍が作品に与えたであろう影響に触れながら、応募作品全体の傾向について述べられました。
詩人で書肆侃侃房代表の田島安江氏
次に特別審査員で小郡市ふるさと文化大使である帚木蓬生氏にも選評をいただきました。
帚木氏は、入賞作品一つ一つについてコメントされたので、入賞者の方も励みになったのではないでしょうか。
また、次回作は紫式部について書かれるということで、そのお話も少しだけ聞くことができました。
小郡出身の作家で小郡市ふるさと文化大使の帚木蓬生氏
今年の野田宇太郎生誕祭は約2時間に及ぶ長丁場となりましたが、2年ぶりの開催にふさわしく、盛大なものとなりました。
お忙しい中、生誕祭にお越しいただいた皆様、ご協力いただいた皆様、本当にありがとうございました。