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野田宇太郎文学資料館企画展「蒲原有明―近代詩の先駆者」展示紹介②

野田宇太郎文学資料館企画展「蒲原有明―近代詩の先駆者」展示紹介②

現在開催中の野田宇太郎文学資料館企画展「蒲原有明―近代詩の先駆者―」の全体の展示を、写真を中心に少しずつご紹介していきます。

今回は、蒲原有明に影響を受けた三人の詩人たちについてご紹介します。

蒲原有明は象徴詩を完成させた詩人として、後の詩人たちにも大きな影響を与えました。
今回の企画展では、その詩人の中から、北原白秋(きたはら はくしゅう)、三木露風(みき ろふう)、萩原朔太郎(はぎわら さくたろう)を取り上げました。彼らと蒲原の関係を示す資料や、略歴・代表詩をパネルにして展示しています。
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展示室(第2壁面)の様子

上の写真は、北原白秋と三木露風についてご紹介する資料です。三人の詩集、随筆や評論、野田宇太郎が彼らについて書いた切抜資料などを展示しています。
白秋と露風は、蒲原の象徴詩を受け継いだ詩人です。三人とも蒲原の影響を受けながら、それぞれ独自の象徴詩を完成させました。また、白秋も露風も、蒲原との交流がありました。

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展示室(第2壁面)の様子

こちらは萩原朔太郎に関する資料です。朔太郎の詩集や随筆、朔太郎が蒲原について書いた文章をパネルにして展示しています。
朔太郎は、作風として蒲原の影響を受けているというわけではありませんが、蒲原有明という詩人を尊敬し、蒲原を評価する文章をたびたび書いています。

三人の代表詩パネルの背景の写真は、全て野田宇太郎が撮影したものです。ぜひお近くでご覧下さい。

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展示室(第3壁面)の様子

こちらは近代詩の系譜についてのパネルと資料です。このパネルでは、おおまかな近代詩の発展の流れを時系列でまとめています。また、それぞれの詩人が属していたグループや、そのグループ同士の影響関係も把握していただけます。

今回は、展示の三分の一ほどについて、簡単にご紹介しました。次回は、いよいよ蒲原有明と野田宇太郎が出会った頃のエピソード紹介です。どうぞお楽しみに!
10月4日(火)に、一部展示を入れ替えました。11月19日(土)には、記念講演会も行いますので、ぜひお越しください(事前に申込が必要です)。皆様のご来館を心よりお待ちしております。