企画展コラボ「第2回 宇太郎カフェ」を開催しました
令和5年2月18日(土)午後2時~3時30分、小郡市文化会館小ホールにて「第2回 宇太郎カフェ」が行われました。
「野田宇太郎が好きだったコーヒーを楽しみながら、野田宇太郎について知ってもらおう」をコンセプトとしたこの講演会、参加者は17名でした。
三部構成の第一部は、顕彰会事務局の小坪彰が「クローズアップ企画展『野田宇太郎と藤村記念堂』の取材こぼれ話」と題して、取材で木曽路を辿った際の様子をスライドで紹介しました。
参加者は、妻籠の家並みや馬籠宿の石畳、木曽路から望む雄大な恵那山の写真を見ながら、実際に木曽路を散策しているような気持になったのではないでしょうか。
野田宇太郎が文学散歩執筆のために撮った昭和時代の馬籠の写真と現在の馬籠の写真の比較も参加者の興味をひいていたようです。
第二部は「コーヒーブレイク」ということで、(株)オフィスマロウブルーの財津英治さんが自家焙煎したコーヒーを参加者に味わってもらいました。
コーヒー豆の精選方法(ナチュラル・ウォッシュド)について簡単な説明を受けながら、それぞれのコーヒーを飲み比べて香味の違いを感じてもらいます。
さらに、カカオ含有率の違うチョコレート3種類とコーヒーとのマリアージュを楽しんだりと、参加者はゆったりとした時間を過ごしていたようです。
第三部は、当館専門員の山部貴美が「クローズアップ企画展『野田宇太郎と藤村記念堂』のみどころ」と題し、野田と島崎藤村の出会い、野田が藤村記念堂建設へ携わるきっかけになった人物・菊池重三郎について、記念堂を設計した谷口吉郎と野田との関係についてなど、スライドを交え説明しました。
野田のライフワークともいえる文学者の顕彰活動が、この藤村記念堂から始まったというエピソードに、参加者は感慨深げに耳を傾けていました。
例年とは一味違った講演会のスタイルでしたが、参加者にはおおむね好評だったようです。今後も硬軟取り混ぜつつ参加者に満足いただける講演会を開催したいと思います。
次回のカフェもどうぞお楽しみに。