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企画展記念講演会「北原白秋生誕140年~水郷柳河を愛した詩人 北原白秋の世界~」を開催しました

10月11日(土)、野田宇太郎文学資料館令和7年度企画展「写真で見る文学散歩 九州・沖縄編」記念講演会を開催しました。

今回は、柳川市にある北原白秋生家・記念館 館長の髙田杏子さんをお迎えして、「北原白秋生誕140年~水郷柳河(すいきょうやながわ※)を愛した詩人 北原白秋の世界~」という演題でご講演をいただきました。

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(会場の様子)

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(講師の髙田さん)

始めに柳川市の紹介と、柳川市の冲端にある北原白秋生家が昭和43年に取り壊しの危機を迎えた話、その後の生家保存運動による生家復元と白秋記念館開館までのお話を聞きました。その中で、野田宇太郎が当時の柳川市長から依頼され生家復元に深く携わったことも紹介されました。

 

また、北原白秋の柳川時代から昭和16年の最後の故郷訪問までの生涯を様々なエピソードを交えながらお話してもらいました。「白秋」のペンネームが、伝習館高校時代にくじ引きで決められたことには驚きと共に印象に残りました。他にも水郷柳河写真集の『水の構図』は2種類存在し、白い表紙のものは刊行直前に亡くなった北原白秋の香典返しとして作成されたものであることなど、担当者の私も大変勉強になった2時間でした。

 

講演会に参加された皆さんからは時折笑い声が出たり、うなずきながら熱心にメモを取られたりと、それぞれに有意義な時間を過ごされたようです。

なお、企画展は121日(月)まで開催していますので、ぜひご来館ください。

 

※水郷柳河(すいきょうやながわ)とは…

 水郷柳川市が国の名勝指定の際、白秋の言葉に因んでこの名称で登録したそうです。詳しくは柳川市のHPをご覧ください→こちら