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常設展の展示替をしました~「野田宇太郎生誕祭 献詩特集」~2020年7月

テーマ展示「野田宇太郎生誕祭 献詩特集」

長期間の臨時休館、お待たせしました。7月13日から展示室を再開館しました。

当館では、常設展の一部で期間限定のテーマ展示を行っています。今回のテーマは「野田宇太郎生誕祭 献詩特集」です。

野田宇太郎文学資料館では、毎年10月に「野田宇太郎生誕祭」を開催していますが、今年度は新型コロナウイルスの感染が拡大していることを鑑み、中止することとなりました(併せて、生誕祭献詩の募集も中止いたします。ご了承ください)。

そこで、今回のテーマ展示は「生誕祭献詩特集」として、今までの献詩入選作品の中からピックアップしたものをパネルにして、壁面展示コーナーでご紹介しています。

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壁面展示コーナーの様子です。中央の棚に展示しているのは、当館が毎年出している『生誕祭献詩入選詩集』です。この入選詩集は、展示室内で自由に閲覧できるように置いていますので、ぜひ手に取ってご覧ください。

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覗きケースでは、野田宇太郎の詩集を展示しています。

野田宇太郎『音楽』S34(初)-セット表.JPGIMG_9062.JPG

覗きケースで展示している詩集の中から、1冊をご紹介します。

上の写真は、野田宇太郎『四行詩集 音楽』(昭和34[1959]年 アポロン社)です。もともと詩集『音楽』は、野田がまだ20代の昭和10(1935)年に出版したもので、限定150部・ザラ紙印刷20ページというささやかな詩集でした。それから24年後、野田は『音楽』を「青年時代の貧しい兜虫(かぶとむし)」と呼び、「この貧しい兜虫に最高の衣装を着せてみようか」と思い立ちます。新たに3篇を追加し、自分で描いた兜虫のイラストも加え、豪華装幀版として出版したのが、この『四行詩集 音楽』です。装幀・インク・用紙に至るまで、野田らしいこだわりにあふれた美しい詩集です。

このテーマ展示は11月16日(月)までです。展示期間中、献詩入選作品パネルの入れ替えを予定しています。

新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、館内では手指の消毒・咳エチケットなどをお願いしています(詳細はこちら)。ご来館の際は、どうぞ体調に気をつけてお出かけ下さい。