常設展の展示替をしました ~「詩を味わう~言葉のチカラ~」~2017年4月
テーマ展示「詩を味わう~言葉のチカラ~」
桜の蕾も少しずつほころんできました。心が浮き立つような新しい季節に、詩を読んでみませんか。
今回のテーマ展示は「詩を味わう~言葉のチカラ~」です。主に九州出身の詩人たちの詩集や作品を集めました。のぞきケースでは詩集を、壁面展示コーナーでは作品をパネルにしたものを展示しています。もちろん、野田宇太郎の詩もご紹介しています。
野田宇太郎「ふるさとの言葉」
「ふるさとの言葉」は、様々な「生き方」を紹介する雑誌「PHP」〈昭和43(1968)年12月号〉で、野田が発表した作品です。故郷に対する懐かしさと優しいまなざしが感じられるような素敵な詩です。
野田は生前、「詩人と呼ばれるのが一番嬉しい」と口にしていました。また、「純粋に心を養う文学を育てるためには詩人でありたいと自らに誓うようになった」と書いています。
そのほかに壁面展示コーナーでは、野田宇太郎と交流のあった劉寒吉(りゅう かんきち:1906~1986)や岩下俊作(いわした しゅんさく:1906~1980)などの詩をパネルにして、展示しています。
中央展示ケース「東京新唱」
こちらは、野田の詩が掲載された雑誌切抜です。「東京新唱」というタイトルで、野田の詩集に収載されていない貴重な作品です。中央展示ケースでご紹介していますので、この機会に、ぜひ展示室でご覧下さい。
どうぞ様々な詩を味わってみてください。きっと心に響くような詩との出会いがあると思います。
このテーマ展示は4月30日(日)まで開催しています。皆様のご来館をお待ちしています。