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常設展の展示替をしました~「詩人と詩集」~2020年2月

テーマ展示「詩人と詩集」

当館では、常設展の一部で期間限定のテーマ展示を行っています。今回のテーマは「詩人と詩集」です。野田宇太郎の著書『詩人と詩集』(南北社)で解説している詩集を展示しています。

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             野田宇太郎『詩人と詩集』(昭和42年 南北社)

野田宇太郎は詩人として出発し、詩を通して近代文学史の研究を始めました。そして、近代詩の解説書として執筆したのが、『詩人と詩集』です。この本に掲載されている写真は、全て野田が所蔵している初版本が使われています。

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こちらは壁面展示の様子です。萩原朔太郎『月に吠える』や北原白秋『邪宗門』など、今も名著として名高い詩集の復刻版と、それぞれの詩集について野田の解説文を抜書きパネルにして展示しています。

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覗きケースでは、野田宇太郎蔵書の中から貴重な詩集初版本を展示しています。

『詩人と詩集』のあとがきで、野田は初版本や雑誌をできる限り自分で集め、自分の目と心で文学史の中に詩史を位置づけようと努力したと書いています。壁面スペースで展示している詩集の初版本も展示していますので、初版と復刻版を見比べることもできます。

このテーマ展示は3月1日(日)までです。野田宇太郎が紹介している詩集に興味を持たれたら、隣の小郡市立図書館で関連本を読んでみてはいかかでしょうか。皆様のご来館をお待ちしております。