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常設展の展示替をしました~〈野田宇太郎「文学散歩」〉~2022年3月

2022年3月23日(水)に常設展の展示替えを行いました。

今回のテーマ展示は〈野田宇太郎「文学散歩」〉と題し、野田宇太郎のライフワークである文学散歩シリーズを紹介しています。

野田宇太郎が文学散歩シリーズの第一作となる「新東京文學散歩」を「日本読書新聞」に連載し始めたのは昭和26(1951)年、今から70年前のことです。終戦間もない荒れた東京を歩き、その土地が近代文学とどのようなゆかりがあったかを調査して、随筆として新聞に発表しました。
野田が発表した「新東京文學散歩」は、ラジオ番組として放送されたこともあって大人気となり、文庫本はベストセラーになりました。

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こちらは覗きケースの様子です。野田が出版した文学散歩シリーズの単行本を展示しています。

野田は調査範囲を広げ、東京だけでなく日本全国を歩きました。そして、『九州文學散歩』や『関西文学散歩』『箱根伊豆文学散歩』など、30年以上に渡って執筆を続けました。
野田が創案した「文学散歩」は、紀行文学の一種として高く評価されています。

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こちらは展示室入口近くのステージケースの様子です。
野田宇太郎の自筆原稿「箱根関」の一部を展示しています。
箱根を訪れたシーボルトについて書いた「箱根関」は、『野田宇太郎文学散歩 第9巻 伊豆箱根文学散歩』(1978年 文一総合出版)に収載されています。

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こちらは壁面展示スペースの様子です。野田宇太郎の文学散歩全集を展示しています。
また、文学散歩シリーズから文章を抜書きしてパネルにしたものを展示しています。詩人の美しい表現で、近代文学とゆかりの地について書かれた文学散歩の一文を味わってみてください。

テーマ展示〈野田宇太郎「文学散歩」〉は5月17日(火)までの展示です。

引き続き、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、館内では手指の消毒・咳エチケットなどをお願いしています(詳しくはこちら)。ご来館の際は、どうぞ体調に気をつけてお越しください。