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常設展の展示替をしました~【好きな詩を見つけよう】~2024年8月

2024年8月1日に常設展の展示替を行いました。

野田宇太郎顕彰会が募集している「野田宇太郎生誕祭献詩」の締め切りが9月3日(火)に迫っています。

ということで、今回は「詩は難しそうだから・・・」と二の足を踏んでいる方に、詩の世界に親しんで貰えるような展示にしました。

<①野田宇太郎の詩>と<②文豪たちの詩>の2部構成となっています。

【壁面】
資料館入って左側の壁面には、野田宇太郎詩集全10冊と、それぞれの詩集を代表する詩のパネルを展示しています。
野田の抒情的と言われる美しい詩を堪能してください。
(詩集の横で微笑んでいるのは、野田宇太郎の等身大パネルです)

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【のぞきケース】
ステージケース裏ののぞきケース上の壁面では、文豪たちの詩、5作品をパネルで紹介しています。
島崎藤村「初恋」、室生犀星「小景異情」、萩原朔太郎「竹」、北原白秋「赤い鳥、小鳥」、宮沢賢治「永訣の朝」―――
皆さんも教科書等で一度は触れたことがあるのではないでしょうか。

のぞきケースでは、パネル展示された詩が載っている、
詩集「若菜集」(「初恋」収録)
雑誌「朱欒」第三巻第五号(「小景異情」の初出雑誌)
詩集「月に吠える」(「竹」収録)
雑誌「赤い鳥」第一巻第四号(「赤い鳥小鳥」の初出雑誌)
詩集「春と修羅」(「永訣の朝」収録)
復刻本を展示しています。
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【ステージケース】

そして、資料館入って正面のステージケースでは、週替わりで裏の覗きケースで紹介している文豪たちの詩集・雑誌の<初版本>を展示します!
8/1(木)~8/6(水) 島崎藤村「若菜集」<初版本> 明治30(1897)年8月 春陽堂
8/8(木)~8/12(月) 雑誌「朱欒」第三巻第五号<初版本> 大正2(1913)年5月 東雲堂書店
8/15(木)~8/20(火) 萩原朔太郎「月に吠える」<再版・アルス版>(※1) 大正11(1922)年3月 アルス
8/22(木)~8/27(火) 宮沢賢治「春と修羅」<初版本> 大正13(1924)年4月 關根書店
8/29(木)~9/1(日) 「赤い鳥」第一巻第四号<初版本> 大正7(1918)年10月 赤い鳥社 →こちらは合本(※2)となっておりますので、第一巻第四号の表紙は見ることができません。ご了承ください。

※1 初版本は大正6(1917)年2月に感情詩社・白日社から出版されましたが、直後に内務省の検閲によりに2編の詩が削除されました。5年後にその2編も収録された再版本(出版社:アルス)が出版されます。
※2 合本・・数冊の雑誌を1冊の本に製本したもの。当館所蔵の合本はとても可愛い装幀なので、こちらをお楽しみください。

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8/1~6に展示された 島崎藤村「若菜集」<初版本>

8月のテーマ展示【好きな詩を見つけよう】は9月1日(日)までの展示となります。
皆様の来館をぜひお待ちしています。 

【2024.08.8 H】