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令和元年度 文学散歩を実施しました!

『苦海浄土』の舞台を訪ねる ~水俣文学散歩~

11月10日(日)に野田宇太郎顕彰会・小郡読書会合同企画による文学散歩「『苦海浄土』の舞台を訪ねる 水俣文学散歩」を実施しました。
当日はすばらしい好天に恵まれ、心地よい秋晴れの中、見学して回ることが出来ました。

今回の読書散歩は、野田宇太郎顕彰会と小郡読書会からそれぞれに参加者を募り、総勢21名で水俣へ出発しました。

最初に訪れたのは徳富蘇峰・蘆花生家です。兄の蘇峰はジャーナリスト・思想家・政治家として、弟の蘆花は小説家として明治時代に活躍した人物でした。野田宇太郎も蘆花について評論を残しています。こちらでは館長さんにお話を伺いました。徳富家がどういった家で徳富蘇峰・蘆花がどういった人物であったのか、当時はどんな時代であったのかなど徳富兄弟にまつわる様々なエピソードを伺うことができました。

IMG_0037.jpg徳富蘇峰蘆花生家外観

お昼を挟み、次は水俣病資料館へ向かいます。

水俣病資料館.jpg

水俣病資料館外観

三大公害病の一つである「水俣病」。こちらの資料館では当時の貴重な資料が展示されています。
展示を見学した後、伝え手・浮嶌氏による講話をお聴きしました。こちらでは語り部の方の高齢化により、伝え手という制度が導入されています。今回の伝え手である浮嶌氏は、水俣病患者の方々への支援活動を行われている方です。水俣市の環境への取り組みなど、貴重なお話を伺いました。

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浮嶌氏による講話の様子

次は今回の旅最後の訪問地である、蘇峰記念館です。

IMG_0050.jpg徳富蘇峰記念館外観

こちらの建物の前身は淇水(きすい)文庫という水俣市立図書館でした。多くの蔵書が蘇峰の寄付によるもので、蘇峰の父・徳富一敬の雅号「淇水」を冠して設立されました。蔵書が増えたこともあり、市立図書館の移設開館後は、市立蘇峰記念館として運営されています。徳富兄弟の蔵書や遺品など貴重な資料が公開されています。

参加された皆さまも読書の秋に、本から飛び出して"文学散歩"の秋を楽しまれていたようです。
文学散歩にご協力いただいた皆さま、ご参加いただいた皆さま、本当にありがとうございました。

野田宇太郎顕彰会では、随時会員を募集しております。詳しい内容は、こちらをご覧ください。