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9月11日(日)「図書館海援隊講演会」を行いました


日時:9月11日(日) 午前10時~正午

会場:文化会館 小ホール

参加人数:21人

報告:

講師に市内でイチゴ農家をされている白木秀弥さんと小郡市農業振興課農政係係長の東園清隆さんのお二人をお迎えして開催いたしました。

 初めに、白木さんは「いちごまみれ」と題し、学生時代にお手伝いしながら農業に対して抱いていた思いや、お父様から引き継がれた現在のことなど、画像とともに一年間を振り返えるという形でお話しされました。農業をされている仲間からも「イチゴ農家は大変だ」と言われることがおありだそうです。イチゴはハウスで育てられますが、ハウスだからこそ機械化ができないのだそうです。白木さんのところでは昨シーズン4万株のイチゴ苗を作られたそうですが、それは例えば、葉っぱを一枚ずつちぎるということを4万回繰り返すことになるのです。またコンテナに入れた苗を冷蔵庫にいれ(よい苗にするためだそう)、たまに太陽の光をあて水やりをするために出すという作業、今シーズンの苗の手入れと並行しての来年用の苗を作る作業など、思いもよらない作業がたくさんあるのです。しかも、そんな丹精こめてつくった苗に病気が出れば廃棄するしかないのだそうです。ほかにも、ハウスのビニールの張り替えや、収穫時ならば午前2時に起床するなど、あのかわいくておいしいイチゴだけでなく、あらゆる農産物には、生産者の時間と労力が注ぎ込まれているのだと改めて感じました。そんな大変な毎日のことをたんたんとお話された白木さんですが、端々にイチゴやご家族への愛情が溢れており誠実なお人柄がしのばれました。2014年からは観光農園としてイチゴ狩りもはじめられたそうで、お客様の声が直接きけることがやりがい・喜びになっておられるそうです。イチゴを食べるのはお好きですか?とお尋ねしたら、見た目でおいしくなさそうなイチゴがあれば食べてみて味を確認して、よりおいしいイチゴを出荷するのに役立てているとか。そんなわけでシーズン中毎日1,2パック分は召し上がっているそうです。う~ん、そこだけ聞くと羨ましいですけどね☆

 続いて、東園さんは「小郡市の農業事情」として、小郡市の農業生産規模や就農されている方の実態報告から始まりました。新規に就農するためには土地・労働力なによりお金という実際的なことや、小郡市や福岡県などの就農に関する補助のことなどをお話ししていただきました。

 今回の講演会では農業をとりあげましたが、図書館海援隊講演会では、いろんな職種で働きたいと考えておられる方や若い人たちに"働く"ということの魅力を知ってもらうこと、小郡市で各事業に励んでおられる方々を知ってもらい応援していただくことを念頭に企画しています。来年度も行う予定ですので、ぜひご参加ください。
(担当:田中・金生)

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