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「深読み芥川賞受賞作にみる平成(小郡市立図書館「家読」講演会)」を行いました

日時:3月31日(日) 午後2時~4時

会場:小郡市生涯学習センター 会議室   

参加人数:18名

報告:
 戦後から続く文芸誌「季刊午前」の同人4名(欅わたる氏・田島安江氏・吉貝甚蔵氏・脇川郁也氏)をお招きして、平成の時代に芥川賞を受賞した作品について語っていただくトークライブを行いました。主に取り上げられた作家は、小川洋子・奥泉光・金原ひとみ・西村賢太・村田沙耶香・上田岳弘の6名。その作家の作品内容と、受賞した時代背景を絡めながらの熱いトークが繰り広げられ、気づけばあっという間の2時間でした。

 バブル崩壊や相次ぐ大地震、世の中を震撼させた事件など、平成という時代の特異性とそれが文学の及ぼした影響を再認識したのはもちろんですが、個人的に特に印象に残ったのは、何人かの登壇者が語っていた「この作品は自分が○○(大学生など)だった時に読んだ本で、とても印象に残っている」という言葉でした。そういえば、私も綿矢りさの「蹴りたい背中」(2003年下半期受賞作品)を読み、新しい感性に驚いたと同時に、フリーターの自分と3つしか違わない彼女の活躍ぶりに焦りを覚えたな~と、懐かしく思い出されました。

 平成という時代と、その時代に生まれた文学作品、そしてそれを読んでいた自分を振り返ることができた楽しい2時間でした。

(担当:N・N)