常設展の展示替をしました~【作家・帚木蓬生】~2026年2月・3月
小郡市出身の医者で作家の帚木蓬生(ははきぎ ほうせい)さんから2025年12月に小郡市に『少弐』の自筆原稿と執筆参考文献群の寄贈を受けました。(詳細はこちら)
2月・3月のテーマ展示は「作家・帚木蓬生」です。
2025年10月に講談社から刊行された『少弐』は、鎌倉時代から戦国時代までの約360年にわたり北部九州の守護(役職)だった一族・少弐氏の物語です。本の構成として、現代パートでは、主人公夫妻が少弐家の墓守を訪ね様々な話を聞き、過去パートでは、少弐家歴代当主の話が書かれています。
今回は、寄贈いただいた自筆原稿と参考文献資料を中心に展示しています。
■ステージケース展示
【自筆原稿と参考文献群】
上の写真は、展示室入って正面のステージケースです。
『少弐』の自筆原稿の最初の1枚目である書名と著者名のみが書かれている原稿と、1,000枚を超える原稿執筆を支えた参考文献資料のごく一部を展示しています。
参考文献には、カラフルな付箋が大量に貼られ、本の中の重要箇所には帚木さんが引いたと思われる線や印があります。
寄贈いただいた参考文献は163冊ですが、執筆にはこれよりもさらに多くの資料が使われています。1冊の本を書き上げるために費やされた労力の一端をご覧ください。
■覗きケース展示
【自筆原稿に書かれた小郡関連地名】
覗きケースでは、今回の展示の主役となる『少弐』の自筆原稿を展示しています。
1,000枚を超す原稿は、一回ではすべての展示が出来ませんので、今回の展示では特に1359年8月に発生した大原合戦部分を選択して展示しています。少弐氏6代当主・頼尚(よりなお)の時代です。
筑後川・高良山・上西鰺坂・二森・平方・光行・神代・五郎丸・八丁島・宮の陣・北野天満宮・花立山・大保・山隈・古飯・稲吉・乙隈・宝満川・福童などの地名が見られます。
壁面では「少弐氏系図」と少弐氏の一族名の由来となった官職・大宰少弐(だざいしょうに)の説明を行っています。
■壁面展示
【帚木蓬生著書紹介】
さらに、作家・帚木蓬生さんの久留米藩三部作(『水神』『天に星 地に花』『守教』)、筑前三部作(『日御子』『襲来』『少弐』)、『閉鎖病棟』『安楽病棟』『風花病棟』などの著書と、あらすじをパネルにして展示しています。
■図書館の特設コーナー
あらすじを読んで、本の内容に興味を持たれた方は、ぜひ併設の市立図書館にご来館ください。帚木蓬生さんの特設コーナーが図書館カウンター横(コピー機付近)の壁面にあり、そちらでは、著書の貸出も行っています。また、今回寄贈を受けた『少弐』の自筆原稿のほか、2019年に寄贈を受けた『天に星 地に花』の自筆原稿の複製を常時展示しております。どうぞ、そちらもご覧ください。
テーマ展示「作家・帚木蓬生」は3月31日(火)までの展示です。皆様のお越しをお待ちしています。
【2026.2.28 T】