2025年の展示(6)
中央展示「宮沢賢治」(9/4~9/30)
文学忌をご存知でしょうか?作家の忌日を名前や作品名等から「〇〇忌」と銘打ち、その作家を偲ぶ日です。例えば芥川龍之介は「河童忌」、井上ひさしは「吉里吉里忌」等。
9月21日は童話作家・宮沢賢治が亡くなった日「賢治忌」です。賢治のふるさとの岩手県・花巻市ではイベントがあります。
当館でも宮沢賢治を偲び、展示をしました。懐かしい童話や詩、初めての作品など、この機会に読んでみてはいかがでしょうか。※「月夜のでんしんばしら」の賢治直筆水彩画から”でんしんばしら”を作ってみました。ぜひ見に来てください。
展示をして
子どもから大人まで、たくさんの利用者に借りていただきました。ただ、宮沢賢治の書いたものの他に、賢治自身を知ることができる本も置いてみましたが、そちらはあまり手に取られなかったようです。クセのある賢治のおもしろエピソードなど、紹介していたら良かったかもしれません。次回機会があれば、また展示したいと思います。(※この度作成しました”月夜のでんしんばしら”さんは、またどこかでお目見えするかもしれません。お楽しみに!)
中央展示「秋の夜長に 大人の学び」(10/2~11/4)
大人の学びとして、”スキルアップ”(動画・写真編集や手話、英会話や資格、マナー)と ”つくる”(園芸・工芸・手芸・料理・俳句)の2つのテーマを設けました。
2025年11月に「東京2025デフリンピック」が開催されます。デフリンピックとは、デフ+オリンピックのことで、デフ(Deaf)とは、英語で「耳がきこえない」という意味です。デフリンピックは国際的な「きこえない・きこえにくい人のためのオリンピック」です。
この大会は、100周年の記念すべき大会で、日本では初めての開催です。
手話について興味や関心を持ってもらえればと思います。また、書架に並んだままで、なかなか目に留まらないような書籍も展示しています。少しでも興味を持っていただけたらいいなぁ…と思います。
展示をして
大人の学びをテーマに展示を行いました。手話に関しては、大人だけでなく、子どもも興味を持って本を借りていただきました。
また、デフリンピックについてのお尋ねもあり、この展示を行ってよかったと思います。
スキルアップでは、それぞれに興味を持った分野の本を手に取って見ていただきました。
つくるでは、5類・6類・7類の分類の本を主に置いていましたが、まとめて展示を行ったことで、多くの利用者に本を手に取っていただけたように思います。
一般展示「ムーミン80周年」(9/4~11/4)
ムーミン小説が世に出てきて、今年で80周年。
大人から子どもまで、幅広い世代の方を今なお魅了し続ける古典小説のキャラクター。ムーミンたちの魅力を再確認しませんか?
展示をして
大変ありがたいことに、多くの方にムーミン小説を手に取っていただいたことを実感しています。
ドアに鍵をかけないムーミンやしきは、いつだって誰かや何かを受け入れてくれます。
ムーミンの世界に少しでも触れたら、自分の身の回りのこれまでや、これから過ごしていく時間に対する想いがより深くなるかもしれません。
ムーミンファンの方も、ムーミンたちの魅力を再確認・再発見できていたら嬉しいです。
幅広い世代に愛される古典小説・古典絵本は、他にもたくさんあります。この出会いを機会に、興味が出てきた小説や絵本を手に取られてみるのはいかがでしょうか?