メニューにジャンプ コンテンツにジャンプ

タイムスリップ その2

 今回は、私のタイムスリップ(トラベル?)の方法を皆様にご紹介します。

 今回手元に用意するのは、1982年6月の時刻表(復刻版)です。この時刻表は、6月23日の東北新幹線大宮-盛岡間開業の記念号でもあります。

 さて、私は鹿児島本線久留米駅の近くで育ったので、まずは当時見ていた列車たちを確認していきます。583系で運行される特急「有明」や、今では新幹線の名前になってしまった寝台特急「はやぶさ」、「みずほ」。それに、まだまだ生き残っていた旧型客車達。いつも同じ場所で、手を振り続けていた記憶が蘇ってきます。

 続いては、当時乗車したことのある列車たちのダイヤを確認していきます。寝台特急「あさかぜ」、急行「由布」。ダイヤを見ながら食堂車を利用したり、急行型気動車のボックスシートに揺られて別府まで移動したりした記憶を呼び覚ましていきます。

 当時乗車した列車で面白いものは、久留米駅から乗車した「小郡」行きの普通列車!!小郡は現在の新山口駅なのですが、当時は熊本から直通の列車が運行されており、美祢線経由での仙崎までの移動にこの列車を使用しました。

 さらに、当時乗車することができなかった列車達を確認していきます。

 幼少期だったために乗れなかった夜行急行「かいもん」、博多から新大阪まで山陰本線経由で13時間以上かけて運行されていた特急「まつかぜ」、原田駅に留置されている姿しか見たことのない寝台車両付きの普通列車「ながさき」。ダイヤを見ながら様々な列車での移動を想像するのは、至福の時間です。

 最後に、小さいころに一番楽しみに見ていたのは、「列車の編成ご案内」のページです。今では面白みが大分無くなってしまったのですが、当時は多くの夜行列車が走っており、前述の「まつかぜ」や「白鳥」などの昼行長距離特急にも食堂車が連結されていた時代で、編成を見るだけでわくわくした思い出があります。

 ところで、これらの列車に乗車したいかと言われると…。乗りたい気持ちと、乗りたくない気持ちが半々というのが正直なところです。煙草が嫌いな自分にとって、煙草の煙が充満する列車に長時間乗車するのは拷問以外の何ものでもありません。禁煙化が進んだ社会に感謝です。