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「蔵書点検の日々」

 学校に関する業務の担当をしています。
そのため1月から3月は、小郡市学校図書館支援センターの職員さんと共に、市立の小・中学校13校と県立高校2校、専門学校1校の蔵書点検をサポートしています。

 「蔵書点検」。まさしく、蔵書が"データ通りにあるのか"、"データに間違いはないのか"を点検する作業です。
学校によって、蔵書冊数や内容は異なりますが、すべての本をハンディターミナルを使って、一冊一冊読み込んでいきます。
所蔵の有無を確認する作業だけでも学校司書が一人で行えば数日かかります。
 ですが、小郡市では、学校司書1名に加えて、学校図書館支援センター職員2名・市立図書館職員1名の4名で行うので、どの学校も数時間の作業で終わっています。この作業が短時間で済むことで、学校司書は他の作業に十分な時間を使うことができるのです。学校図書館の本は、税金やPTAからの寄付などで購入している、長く受け継いでいく大切な財産です。
 とはいえ、長く読まれれば本は傷みますし、時代が経つことで内容があわなくなるような本もあります。
そのような本を、日々の業務や蔵書点検を通して見つけ出し、修理するのか買い直しするのか、または廃棄するのか考えていくのも司書の仕事です。時事や季節に合わせた展示や掲示、内容や順番に沿ってきちんと本を並べる、疑問への答えの導きとなるような本が見つかるといった、基本的で重要な図書館の役割を担っていくためにも必要な作業です。

 限られた時間の中での点検作業ですが、この地道な作業が、読書の喜び、発見の喜びに繋がっているのです。

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